Somber Atmosphere

ドイツのブラックメタルの感想を載せています

Selbsttotung - Daseinsschmerz

ドイツのブラックメタル、2011年作1stフル。バンド名は英語だと"Suicide"という意味らしい。
もともとはテープで100枚限定だったものを、2013年にBlack Blood RecordsがCD化再発した。WaldgeflusterやLicht erlischt...を抱えてるレーベル。

して内容はバンド名から想像できる通り、トータルレングス1時間越えの鬱系ブラック絵巻。厭世感全開の絶望トレモロリフ主導でスローに展開する。

正直な話聴いたことあるようなリフが多く、鬱系ブラックらしい単調な展開なので聴いてて飽きてくる...がどの曲もラスト2分くらいで寂寥感が2割増しくらいになるところが地味に良い。

4曲目の"Uber Pfade des Gebrechens"なんかはドイツ産らしい湿ったテイストが強く○。ミッドテンポ主体なこともありチェコのTristを思い出した。

特にこれといってぐっとくるわけでもなく世に溢れた鬱系ブラックとそこまで大差ないので、まぁ総じて退屈ですね。

湿った鬱屈とした雰囲気はスウェーデンのHypothermiaの「Veins」の頃に近い気がする。もしくは初期Happy Days。要は2000年代中盤頃の鬱系ブラックのそれ。

2ndフルはDiscogsで買ったはずが向こうの手違いで手に入れられなかったため未聴。

タイトルトラック。