Somber Atmosphere

ドイツのブラックメタルの感想を載せています

Camulos - Spiel des Blutes

最近ジャーマンブラックあまり買ってないので昔の作品を。


ドイツのブラックメタル、2003年作2nd。今は元気なのかわからないけど当時いいバンドの作品をよくリリースしていたChristhunt Productionsよりリリース。
Camulos、去年はフルアルバム、今年はEPを出したりと突然活動が活発になったことで有名か(有名じゃない)。

して内容は当時のジャーマンブラックらしい憂いと湿り気溢れるプリミティブブラック。寒々しくブラスト疾走する展開とミッドテンポでメロウに聴かせる展開がありかっこよし。

2曲目のタイトルトラック"Spiel des Blutes"が素晴らしい。メロデスか?っていいたくなるようなリフと、これぞジャーマンブラックの王道と言いたくなる寒々しくメロウな展開のコントラストが非常に琴線に触れる。
6曲目"Der Antichrist"なんかもデスメタルな展開が頻繁に聴かれるわけだが、やはりブラックメタルの寒々しいパートを強調するのに一役買っている。

ブラックメタル一辺倒というよりも、ところどころメロデスの流麗なリフやデスメタルの重い展開も入ったりして、曲の完成度としては荒削りな印象を受ける。でも結果的にそれらの異なるジャンルの展開と寒々しいブラックメタルの展開がよいコントラストになって、寒々しく疾走するパートがとてもかっこよく聴こえる。

昔ながらのブラックメタルデスメタルな展開が荒削りに聴かれると聞いてあまり食指は動かないかもしれないが、ジャーマンブラック好きにはアピールできる展開も多い。Camulosファンは聴いてもいいのでは(ほとんどいない)。


youtubeは上がってない模様。まぁ10年以上の作品だものね。