Somber Atmosphere

ドイツのブラックメタルの感想を載せています

Weird Fate - Seelennacht

ドイツのブラックメタル、2004年作デモ。200枚限定のDigipack仕様でバンドよりリリース。

最近出た新譜や前作のフルアルバムではエクストリームメタルに傾倒したスタイリッシュなIQが高いサウンドのWeird Fateだが、本作ではまだ湿り気溢れるブラックメタルを披露している。

二曲目のタイトルトラックでは湿り気あるプリミティブブラックと胡散臭いシンフォテイストの楽曲が展開される。
続くインストトラックを経た"Heathen Tragedy"では相変わらずの音質悪いプリミティブブラックにペイガン的な勇壮感というかそんな雰囲気が感じられる楽曲を展開。

6曲目"Schmach"や続く"Niemals Fallt die Zeit"では、初期Odalをよりポンコツにしたような湿り気あるプリミティブブラックなサウンドにKeyのポロンポロンした音色が入ってきて時折哀しみ成分ある感じ。だが、完成度的にやっぱり微妙…。ペイガンっぽい印象もあったり胡散臭いシンフォ展開あったりでバラバラ。

全般的にジャーマンブラックらしい湿り気と薄っすらメロウな雰囲気は感じられるけど、いかんせんポンコツペイガンかつ胡散臭いシンフォのバッドトリップ感は拭えない。デモ音源らしい荒削りさはよしとしても、楽曲が面白くない。

Membaris、Weird Fate関連の盲目的な信者(自分)は持っていてもいいが、無理に探す必要はない音源。多分愛がないと楽しめない気がする。


さすがにyoutubeに上げてる人はいなかったようなので、ナシ。