Somber Atmosphere

ドイツのブラックメタルの感想を載せています

Shores of Ladon - Promo 2010

ドイツのブラックメタル、2010年作デモCDR。自主制作なのかSol Records(現在生きてる?)がリリースしたのかよくわからない。Sol Recordsがリリースした"Rehersals 2011"と同じタイミングで購入した気がする。

一曲目"Insel der Tranen"から初期Odal全開のしっけしけでメロウなプリミティブブラックが炸裂。デモらしい劣悪な音質が荒涼とした雰囲気を出して良い。またDani Filthを彷彿とするようなダミ声というかなかなか特徴的なVoを披露してくれる。
自分の琴線に触れるストレートなジャーマンプリミティブブラックで素晴らしい。
3曲目"Sturm der Unrast"も、序盤はスローにDSBMライクな展開をするものの、後半はメロウに疾走する展開になり楽しめる。
4曲目"Ungebrochen"も最初からOdal全開で◎。

ぼーっと聴くと音質も相まってかこの手のジャンルにありがちな曲によって特に差がないプリミティブブラックであるように聴こえる。だがよく聴くとプリミティブブラックが根っこでありながらも曲毎にきっちり展開を設けており、デモにしては非常にレベルが高いと感じた。

昨年2013年にフルアルバム?(このバンドはデモを再発してたりするからよくわからない...)をリリースしているが、こちらも同路線。音質は向上している?かもしれないが。
初期Odal、Odal関連バンド(初期Wolfhetan、Seelengreif、etc.)が好みであれば間違いなく楽しめる。

本バンドを聴いて素晴らしいと感じたが、それ以上にやっぱりOdalが最高なんだなと再認識させられた。

5曲目があった