Somber Atmosphere

ドイツのブラックメタルの感想を載せています

Imperium Dekadenz - Dis Manibvs

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ドイツのブラックメタル、2016年作5th。Season of Mistよりリリース。3年振りのフルレングス。

10年前の1stの頃から追いかけているが、今ではSoMからリリースするほどの人たちになったのね。Time flies.ですよほんと。

相変わらず儚げかつメランコリック、アトモスフェリックなブラックメタルをやっている。寒々しく疾走するパートとペイガンブラックを彷彿とする雄大でゆったりと進行するパートの対比が聴かせる。

着実と音楽としての完成度は高まっていることは、特にSoMに移ってから感じることができるわけだが、いかんせんうまくまとまり過ぎている感じ。耳障りが良すぎるというか。悪く言うと自分が求めるブラックメタルとしての尖った部分(or 深み)があまり聴かれない(個人の趣味にしか過ぎないが)。

単調なブラックメタルでも自分たちの音楽性を突き進めていてかっこいサウンドをやってるバンドは勿論いるが、Imperium Dekadenzはここ数作を聴く限り初期の衝撃が減退していると思わざるを得ない。何度もリピートして聴きたいと思わせる力がない。

レベルは高いと思うが、特筆するほどでもない、悪く言うと今の時代凡庸。他の新しい若手バンドに比べて先駆者としての深みも大きくは感じられない気がする。

とはいえ全体的なレベルは高いので、アトモスフェリックブラックが好みな人は楽しめると思う。

 

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悪くはないんですよ、でもこう個人的にガツンと来ないというか。。。