Somber Atmosphere

ドイツのブラックメタルの感想を載せています

Lam - Mortichnium

また間が空いてしまいましたが、またぼちぼち。


ドイツのブラックメタル、2014年作1stフル。Into Dungeon Recordsよりテープでリリースされた。またbandcampでもNYPで購入することができる。自分は後者で購入した。
ちなみに名前がとっても似てるが、ポストブラックのLiamとは違うので注意。

内容は、一言で言ってしまえば、2014年初期Odalフォロワー最前線。
寒々しくも湿り気あるメロウなトレモロリフ、疾走展開が主体の、まさに初期Odalサウンド。

この手のプリミティブブラックの割にベースがしっかり聴こえる上に、スウェーデンのNasheimを彷彿とするリフがかなり琴線に触れる。
またVoもブラックメタルなガナリVoとデスメタル的なグロウルが聴かれるのも面白い。
一曲あたり5分〜6分程度なのもまた聴きやすく○。

特に3曲目"On Time"あたりが耳に残る。湿っていながらも荘厳な雰囲気がとても素晴らしい。ラスト一分に急に展開するところも良い。
また4曲目"Destroyer"は唯一の10分越えの大曲ながらも、変わらずの疾走展開。ラスト2分くらいでドラマティックに展開するところが大変かっこよし。

メロディやリフはどこかで聴いたことがあるようなものが多いものの、その完成度の高さからか、ジャーマンブラックが好きな自分としては琴線に触れた。
ただ曲の長さに依らず疾走展開一本調子なので、少し金太郎飴感がしたのがちょっと残念。

近いバンドはまさに初期Odal。Odal万歳。
なので2000年代初期〜中盤あたりのジャーマンプリミティブブラックが好きなら楽しめると思う。

ロゴがダサいのも当時らしいというかなんというか。