Somber Atmosphere

ドイツのブラックメタルの感想を載せています

Nemesis Sopor - Glas

ドイツのブラックメタル、2014年作2ndフル。7曲60分弱。自主制作CD、もしくはbandcampで購入することができる。1stフルがDer neue Weg Productionsからリリースされていたことで有名か。

内容は高品質なアトモスフェリックブラック。霞がかかった雰囲気を保ちながら薄っすらとメロウなトレモロリフで疾走展開する。ジャケットのような悲壮感が強い楽曲ではなく、ストレートな寒々しいブラックメタル

地味に進行する曲が多く、オカズはあまりない印象だが、その中でも3曲目"Weisse Augen"は他曲に比べて強い寂寥感を放っており琴線に触れる。
その一方でタイトルトラック"Glas"では、もの悲しいスローな展開をする。薄っすらとメロウながらもじっくり展開し、胸を締め付ける。そしてラスト2分頃に突如悲壮感撒き散らしながらドラマティックに疾走するところで悶絶する。
またラストトラックの"Eis zu Stein I: Wind"も悲壮感強めで素晴らしい。特に8分以降に悲壮感がさらに追加され、これまた大変琴線に触れる。

近いバンドとして最初に思い浮かんだのは同郷バンドのKaltetod。薄っすらメロウなトレモロリフで荒涼とした寒々しい雰囲気で疾走するところはとても近い印象を受けた。またはKlageやDrengskapur、Rimurunaあたりも思い出した。

この辺りの寒々しいジャーマンブラックが好きなら楽しめると思う。


タイトルトラック。後半が良い

こちらも後半が良い