Somber Atmosphere

ドイツのブラックメタルの感想を載せています

Nacht - Impressions of the Night

Emperor来日楽しかったですね。こちらはだらだら通常運転。



ドイツのブラックメタル、2010年作デモ。2曲34分。Dunkelheit Productionsよりテープで300枚限定リリース。その後、bandcampでディジタル音源としても販売されている(後者の方を購入した)。
また本バンドは日本のDeathrash Armageddonより今年EPをリリースしている(まだ未購入)。

内容はゆったりとアトモスフェリックな雰囲気を保ちながら展開する鬱系ブラック。ドイツ産らしい、湿り気を持ち悲壮感が強い鬱屈としたサウンド。またどこか仰々しい雰囲気も感じられ、鬱系ペイガンらしさも。
基本的には古き良き鬱系ブラックが打ち立てた展開に忠実である。Xasthurあたりの影響と昔のNo Coloursが抱えていた鬱系、ペイガン系のバンドの影響が強く伺える。
とはいえ自殺系のそれではなく、あくまでアトモスフェリックブラックの範疇であろう。

2曲目"II(hidden, lost and forgotten between the mysterious fog of time)"の方がより悲壮感を感じることができる。鬱系のそれらしく展開も少な目で繰り返される。そして尺も長いことから、十分に鬱蒼とした雰囲気に浸ることができる。

近いバンドはXasthur、初期Nargaroth、Darkestrah(Epos期)、日陰ペイガンのWoodtemple、Angantyr(Haevn期)あたりを思い出した。

人によっては退屈でしかないと思うが、鬱系は長い時間延々と繰り返される展開に浸るものだと思うので、これはこれで○。

2曲目が上がっていた。ナイス悲壮感。