Somber Atmosphere

ドイツのブラックメタルの感想を載せています

Sun Worship - Elder Giants

ドイツのブラックメタル、2014年作1stフル。4曲37分。bandcampで購入可能。今気がついたがCDでも購入できるようだ。

ドイツのWolves in the Throne Room(Two Hunters期)とでも言えばいいだろうか、カスカディアンブラックに影響を受けたんだろうなぁと思わざるをえないサウンド。初期Skagosあたりも思い出す、大自然への畏敬を表現したかのような、アトモスフェリックかつ荘厳、そしてメロウなブラックメタル

1曲目"We Sleep"から全力Wolves in the Throne Room。もうそれしか言えないくらいそっくりである。8分あたりで重苦しく転調するあたりがわずかな違いか。
また2曲目"The Absolute is Becoming"も基本同様の展開だが、わずかながら地味な気がする、が気のせいな気もする。
3曲目のタイトルトラックも同様...でも6分過ぎの薄っすらオールドスクールな雰囲気からの寂寥感強めの展開が○...というかここの展開が大変素晴らしい。本系Wolves in the Throne Room以上の寂寥感。
4曲目はインスト。ながらもノイジーかつ冷たい音色がなかなか琴線に触れる。

なんというか、Wolves in the Throne Room万歳すぎて、違いがわからないというのが正直な感想。彼らの新譜だよ?って紹介したら誰も気づかないんじゃないかってくらい。

カスカディアンBMバブルが膨らんだ昨今、有象無象の少数リリース()バンドばかり増えてうんざりして敬遠していたわけだが、なんとなく聴いた本バンドは素晴らしく、カスカディアンもたまに聴くといいものだなと。ドイツ産ながらもこのサウンドをやっているバンドは他にいない気がする。

タイトルトラック。後半の展開が良い