Somber Atmosphere

ドイツのブラックメタルの感想を載せています

Schattenwelt - Auszuge der Nacht

ドイツのブラックメタル、2010年作CDREP。同郷のKarge Welten Kunstverlagより100枚限定リリース。ドイツのMysterionの中の人の独り別プロジェクト。

して内容だが、もの悲しげな雰囲気を出しながら進行するアトモスフェリックな鬱ブラック。
寒々しいSEをバックにゆったりとしたアコギで進行する一曲目"Ankunft"からしてその雰囲気が出ている。続く二曲目"Nacht des Wahnsinns"では厭世感の強いアトモスフェリックなメロディを前面に押し出しながらミッドテンポで進行する。そして3分半辺りで突如ドラマティックな疾走パートへ雪崩れ込むところが非常に素晴らしい。胸を締め付けるメランコリックなトレモロリフがたまらない。

三曲目"Angst"はメランコリックさは控えめにリチュアルな雰囲気で進行する。一昔前のOndskapt辺りをもうちょいアトモスフェリックにした感じというか。
そして続く四曲目"Schattenwesen"は二曲目"Nacht des Wahnsinns"と同様の寂寥感が強いトラック。遅めのブラストをバックに陰鬱リフ、時折アコギが絡む。

五曲で20分ないくらい、かつブラックメタルトラックは2曲でありボリューム不足な感は否めない。だがさすがKarge Welten Kunstverlagが出しているだけあって高品質なメランコリックブラックメタルである。

近いバンドとしては、同郷のImpavidaやHarbst辺りを思い出した。

Schattenweltは本作以外に3枚のCDREPを出している(今年1枚リリースした模様)。いい加減フルアルバムを出してほしいところ。
#なんかEPまとめたコンピがそのうち出そうで怖い

4曲目しかみつからなかった。2曲目の方がよかったのだが。