Somber Atmosphere

ドイツのブラックメタルの感想を載せています

Bonjour Tristesse - Par un Sourire

ドイツのブラックメタル、2011年作フルレングス。
いまでは鬱ブラックの聖地メキシコのSelf Mutilation Servicesよりリリース。Agrypnie、Thranenkind(もうすぐ出る新譜が楽しみ)、HeretoirをやってるNathanaelの独りブラック。

まずはこのバンドBonjour Tristesse(英語だとHello Sadness)ってあたりからふざけてるというか、Happy Daysと同等の皮肉さを感じる。近年の鬱ブラック界隈はこういうの多い印象。

さて内容は近年Happy Daysが打ち出した躁系鬱ブラックとは違い、初期鬱ブラックの素直な絶望厭世メロディをゆったりとしたテンポに載せ、悲痛な絶叫Voが遠くから聴こえてくるスタイル。
Abyssic Hateや初期Nargarothなどの200年代中期のNo Coloursモノを彷彿とするスタイル。部分部分でドラムが前に出てくるスタイルはオーストラリアのAustereに近い印象を受けた。

この手のバンドにありがちではあるが、リフや曲展開が似通っているため数曲聴いたらおなかいっぱいになってしまう。

上述したが、やはり悲痛な絶叫Vo、そしてドラムが前目にありつつも厭世メロディを奏でるギターが主張するスタイルはAustereが一番近い。特に1stの「Withering Illusions and Desolation」期だろうか。
独り鬱ブラックだと単調な打ち込み、単調なトレモロリフ、といったイメージだがこちらはドラムも人力っぽいし演奏に迫力がある(これはAustereあたりでもそうだったか)。
初期鬱ブラックからこの時期くらいの鬱ブラックが好きであれば楽しめると思われる。

個人的にはもうちょい違った展開入れた曲とか欲しかったなぁなんて。
正直聴いてて飽きる。

ちなみにこの人現在On Holdらしいので一発屋さんでしょーか。

あぁ初期Austere。

主旋律が似通ってるからもう同じにしか聴こえませんね!