Herbst - I:Prolog
ドイツのブラックメタル、2007年作フルレングス(EP扱い?)。6曲29分。Karge Welten Kunstverlagより100枚限定リリース。LantlosのNeigeじゃない方のHerbst氏の独りブラック。これ以外だとアーカイブスによるとImpavidaやLiam等にも参加していた模様。
内容は湿ったメロディが聴かれるフォークブラック。フォーク曲とブラックメタル曲が聴かれる。
1曲目"Aufbruch"、2曲目"Reise"、4曲目"Der Weg"は、寂しげなピアノ、アコギのしっとりとした音色が主体で、そこにクリーンVoが載った寂しげなフォークソング。5曲目"Am Bachlein"あたりはドラムが前に出てることもありブラックメタル?って期待して聴くも気のせい。
これはこれで寂寥感が出ており良いが、やはりブラックメタル曲である続く3曲目"Endzeit"やラストトラック"Untitled"の方が良い。フォーキッシュな雰囲気はそのままに寂寥感の強い湿ったトレモロリフが重なるKarge Welten印のブラックメタル。
ただブラックメタルのトラックでの明らかに打ち込みとわかるバスドラの音(特に3曲目)がとっても雰囲気ぶち壊しでマイナス。
近い音としてはブラックメタルのトラックではフィンランドのWyrdの初期、またリフが同郷のWandarを思い出した。フォークトラックの方ではOctober Fallsのフォーク音源を思い出した。
中の人が一緒とはいえ間違ってもLantlosのようなオシャレな音ではないので注意。
振り返ってみるとブラックメタル曲2曲しかないのか。詐欺みたいだな。
フォークの方。
ブラックメタルの方。