Funeral Procession - The Red Vine Litanies
ドイツのブラックメタル、1曲19分のCDEP。VAN Recordsより2008年にリリースされた。
本バンドFuneral Processionは1999年にデモを出しており、今では古参のバンドといえよう。2006年にフルアルバムをリリースしているが、それ以降フルアルバムはリリースされず。EPですら本作が現状最新のものとなっている。(1曲のスプリットは出してるが、アナログなので聴いてない)
寒々しさと不穏さが同居したようなトレモロリフが主導で展開する、言ってしまえばオールドスクールなブラックメタルをプレイ。ジャーマンブラックで聴かれるような湿ったメロウなテイストはほとんどなく、寒々しい展開がほとんど。Voはかなり前に出てきておりその絶叫Voが曲の背徳感を強めている。
1曲19分の大曲ということもあり、基本オールドスクールにバタバタ疾走するものの、スローテンポに転調したり、それこそDsOの3rdを彷彿とする聖歌が歌われるパートが入っていたりする(これはSE?本人が歌ってる?)。
このように大曲らしく緩急ついた展開抱負なブラックメタルであるが、やはり地味。メロディが希薄過ぎて、オールドスクールブラック・ピンポイントバリアパンチな感じ。でもブラストしながらバタバタ疾走するところは大変かっこいい。そしてこのときよく聴くと薄っすらながらメロウなトレモロリフが聴かれるのだ。
初期Darkthroneのプリミティブブラックに、思い出したときに時々薄っすらしたメロを被せたという感じの、地味なブラックメタル。
でも私はこういううさんくさい地味なのが好きなのだ。だからはやく新譜を出して欲しいところ。
最近VAN Recordsはサイケデリックロックやストーナードゥームばかりリリースしており、ブラックメタル音源のリリースがほとんどないのがつらい。Sveinnもう飽きたのだろうか。
だーくすろーーーーーーーん?